香川県東かがわ市議会に申し入れを行う上村一郎市長(右)=26日午後、香川県東かがわ市

 香川県東かがわ市は26日、職員を呼びつけ感情的に詰問するなどした渡辺堅次市議会議長の行為が、市の指針で定める権威型のカスタマーハラスメント(カスハラ)に当たるとして、議会側に事実確認の調査と結果の公表を申し入れた。渡辺氏は取材に対し、申し入れの内容に異議があるとして「調査の際、明確な説明をしたい」と述べた。

 市長名の申し入れ書によると、渡辺氏は19日、市が市民との会合を開いた際、緊急ではないのに進行役だった職員を会場外に呼び出し、議員も含めて非公開となっていた事業の見積書の開示を求めた。この他にも、職員を呼びつけ感情的に詰問したり、複数回同じ案件の説明を求めたりする行為があり、通常業務に影響が出ているとした。