ペルー最高峰ワスカラン山で活動する救助隊(救助隊提供、共同)

 【サンパウロ共同】ペルー中部にある同国最高峰のワスカラン山(標高6768メートル)で登山中に遭難し、25日に発見された登山家の寺田紗規さん(35)が26日、麓の病院に搬送された。日本の遭難対策本部が明らかにした。下山途中で自力での歩行が困難となったが、意識はあるという。

 対策本部などによると、寺田さんは救助隊と下山を進め、26日に標高約4千メートル付近にある避難小屋に到着した後、ヘリコプターで病院に搬送された。

 寺田さんと一緒に登山中だった医師で登山家の稲田千秋さん(40)=山梨県北杜市=は25日に発見された際、意識がなく、その後に山中で死亡が確認された。