厚生労働省が27日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0・02ポイント下回る1・24倍で、3カ月ぶりに低下した。総務省が同日発表した完全失業率(同)は前月と同じ2・5%だった。
有効求人倍率はハローワークの求職者1人当たり、何件の求人があるかを示す。有効求人数は前月比0・3%増、有効求職者数は同1・5%増だった。
厚労省の担当者は「物価高の影響で新しい収入源を求める人が増えている」と話した。
完全失業者数(同)は4万人減の172万人で、3カ月ぶりの減少。総務省担当者は「失業者が職を得ており、雇用情勢は引き続き悪くないと言える」と説明した。
就業者の実数は前年同月比72万人増の6838万人で、34カ月連続のプラス。正規雇用は48万人増の3723万人で、比較可能な2013年1月以降で最多となった。