災害発生時の避難行動を体験できる映像を見る来場者=5月、大阪市此花区の夢洲

 大阪・関西万博会場で、地元大阪市の西菱電機が立命館大と連携し、災害発生時の避難行動をリアルに体験できる映像を披露した。未来の防災技術を体感してもらいつつ、身近な地域の人同士が助け合う「共助」の重要性を訴える内容で、今後は万博以外の防災イベントなどで活用する予定だ。

 映像は10年後の未来が舞台で、震度6強の地震が起きた設定。主人公の大学生が人工知能(AI)搭載のスマートウオッチを使いこなし、周囲の人を助けながら、自宅から避難所まで最適経路で逃げるストーリーだ。

 半円のドームシアターで主人公の視点の映像が見られる。