29日、米ニューヨークでの性的少数者のパレードで、虹色の旗を持ち抱き合う参加者(共同)

 【ニューヨーク共同】米ニューヨーク中心部マンハッタンで29日、LGBTQら性的少数者の権利擁護を求める恒例のパレードがあった。今月は連邦最高裁が全米で同性婚を認めてから10年の節目。沿道を埋めた観客は、性の多様性に否定的なトランプ政権への不安を抱えながら「時を戻させない」と声を上げた。

 色鮮やかな衣装に身を包んだ参加者らは目抜き通りの5番街で、多様性を象徴する虹色の旗を持つ観客に手を振りながら行進した。

 ニューヨークでは1969年6月にバー「ストーンウォール・イン」で性的少数者と警官隊の衝突が起きた。70年からデモ行進が毎年恒例のパレードになり、社会運動として日本を含む世界各地に広がった。