横綱大の里

 日本相撲協会は30日、大相撲名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)の番付を発表し、2場所連続優勝した5月の夏場所後に第75代横綱に昇進した大の里が西に座った。初土俵から所要13場所は年6場所制が定着した1958年以降初土俵の力士で最速、新入幕から9場所も58年以降新入幕で1位の速さ。

 新横綱の誕生は今年1月の初場所後の豊昇龍以来。番付の東西に横綱が並ぶのは2021年秋場所の白鵬、照ノ富士以来となった。

 モンゴル出身の欧勝馬が新小結で東に就き、ブルガリア出身の鳴戸親方(元大関琴欧洲)が17年4月に独立後、初の三役力士となった。

 新入幕は日大出身で24歳の草野、ともに埼玉栄高出身で20歳の若碇改め藤ノ川、21歳の琴栄峰の3人。藤ノ川は父の甲山親方(元幕内大碇)と史上11組目の親子幕内、琴栄峰は兄の琴勝峰と史上13組目の兄弟幕内。

 横綱3場所目の豊昇龍が東の正位。大関琴桜は東に座った。3関脇で東に5場所連続の大栄翔、西に2場所連続の元大関霧島と14場所ぶりの若隆景が就いた。