【ワシントン共同】米共和党のティリス上院議員は29日、来年11月の中間選挙で再選を目指さず、引退すると表明した。大規模減税の延長などトランプ大統領の看板政策を盛り込んだ法案に反対し、トランプ氏が党予備選で対立候補を立てると圧力をかけていた。
ティリス氏は南部ノースカロライナ州選出で2期目。法が成立すれば同州の財政に深刻な打撃になると懸念していた。共和党に広がるトランプ氏への追従姿勢を暗に批判し、超党派協力や妥協を受け入れる政治家が「米政界で絶滅危惧種になっている」と憂慮した。
ニュースサイト、ポリティコによると、トランプ氏は法案に賛成するよう説得を図ったが失敗していた。