ホッカイエビ漁が始まり、打瀬船で網を引く漁師=30日早朝、北海道別海町の野付湾
 北海道別海町の野付湾で漁が始まり、船に揚げられたホッカイエビ=30日早朝

 北海道別海町の野付湾で30日早朝、夏のホッカイエビ漁が始まった。明治時代から続く伝統の漁で、すみかとなる海草のアマモを傷つけないよう船のスクリューを止め、風と潮の流れを利用して網を引く。三角形の白い帆を張った打瀬船が朝日を浴びながら、水面をゆらりと漂っていた。

 漁師の滝尾昌弘さん(56)は「思っていたより大きくていい。生でも、ゆでてもおいしいよ」と話した。船上で選別し、資源保護のため9センチ未満のエビは海に戻すという。

 野付漁業協同組合によると、例年、漁は夏と秋の2回実施。今夏は7月18日までの予定で、約8トンの水揚げを見込む。