相互協力協定を締結した「減災ソリューションズ」の加古嘉信社長(左)とダスキンの大久保裕行社長=6月、大阪府吹田市

 南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、ダスキンが1日までに、地震での建物倒壊を再現できて、運搬も可能な設備のレンタル事業を始めた。実際の救助訓練で利用することができるため、各自治体で実施される防災訓練への活用が想定されるという。

 設備は「減災ソリューションズ」(東京都千代田区)が開発した。大小2種類あり、10トンと2トントラックで運搬。倒壊した2階建て家屋を再現しており、被災者が1階に取り残されたという設定の救助訓練にも対応できる。レンタル価格は、1泊2日で、大が132万円、小が44万円。

 同社の加古嘉信社長は阪神大震災で被災。「いろいろな人に使ってもらいたい」と話した。