国会議事堂

 第27回参院選は3日公示される。共同通信の1日時点の集計では510人超が立候補を準備している。20日の投開票に向けて、与野党8党首は日本テレビ番組に出演し、物価高対策などを巡り論戦を交わした。石破茂首相(自民党総裁)は、非改選を含めて与党過半数を維持できるよう「最大限努力する」と強調。立憲民主党の野田佳彦代表は、昨年の衆院選に続いて「与党過半数割れに追い込む」と訴えた。

 首相は番組で、自民公約に掲げた現金給付の財源について、税収の上振れ分や税外収入などを充てると主張した。野田氏は、税収の上振れ分に関し、国債の償還や増額した防衛費に投入するのが原則だと指摘した。

 公明、日本維新の会、共産、国民民主、れいわ新選組、参政の各党党首も出席し、党の政策を説明。2日には日本記者クラブ主催の党首討論会が開かれる。「政治とカネ」問題、農業政策を巡り激しい議論が交わされそうだ。

 参院は非改選を含め定数が248で、改選124(選挙区74、比例代表50)と、東京選挙区の非改選欠員1補充の計125議席が争われる。