岐阜県は8日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を、中津川市の60代女性が発症したことが確認された、と発表した。県内でSFTS患者の報告は初めて。
ウェブ限定オリジナル記事「ぎふ高校野球」はこちら!県感染症対策推進課によると、女性は6月26日に自宅周辺で草刈り作業後、マダニにかまれたことに気付いた。発熱、腹痛、下痢の症状を訴えて県内の医療機関を受診し、入院。検査の結果、SFTS感染が判明した。現在は快方に向かっている。
SFTSはウイルスを持つマダニにかまれることで感染する。発熱や嘔吐(おうと)など消化器症状のほか血小板減少などが認められる。致死率は10~30%程度。春から秋にかけてはマダニの活動が盛んになるため、特に注意が必要という。同課は「草むら、やぶに入る場合は長袖長ズボンを着用して肌の露出を少なくし、虫よけ剤を使うなどしてマダニにかまれないようにしてほしい」と呼びかけている。