岐阜県高山市の北アルプス(飛騨山脈)で18日、山岳遭難が相次いだ。槍ケ岳(3180メートル)に続く飛騨沢では、茨城県ひたちなか市の男性会社員(51)が滑落。西穂高岳(2909メートル)山頂から北東約500メートル付近では京都府亀岡市の男性公務員(46)が転倒して負傷した。いずれも県警ヘリで救助され、命に別条はないもよう。
高山署によると、ひたちなか市の男性は3人パーティーで入山し、登山中にバランスを崩して沢に落ちて頭部裂傷のけがを負った。亀岡市の男性は5人パーティーで入山し、バランスを崩して転倒した際に右足首にけがを負った。
また、16日午前、北穂高岳(3106メートル)の標高約2800メートル付近にある「滝谷」のクラック尾根で約50メートル滑落した東京都練馬区練馬、男性会社員(49)が18日午前、県警ヘリに収容され、死亡が確認された。死因は多発性外傷。署によると、東京都勤労者山岳連盟練馬山の会の4人パーティーで入山し、クライミングをしていた。