「苦しい人に普段からもっと目を向けて」と政治に対する願いを口にする立木一恵さん(仮名)=5日、岐阜市内

 「私のこと、ちゃんと見てくれとるんやろうか」。生活保護を利用しながらアパートで1人暮らしをする岐阜市の無職立木一恵さん(84)=仮名=は選挙のたび、そう思う。物価高を背景に暮らし向きが日々厳しくなっているのを実感しつつ、参院選で誰に一票を託すか、思い悩んでいる。

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 生まれは名古屋市。結婚を機に県内へ移り住んだ。自営で...