記者会見する鹿児島県十島村の久保源一郎村長=10日午後、鹿児島市

 鹿児島県十島村は10日、地震の相次ぐトカラ列島・悪石島、小宝島からの島外避難者に対し、震度4以上の地震が5日以上発生しなかった場合、帰島希望の集約を始めると明らかにした。9日は震度4以上を観測しておらず、13日まで発生がなければ14日朝から希望を集約する。帰島には、16日や18日に鹿児島市を出発する村営フェリーを想定している。

 悪石島で3日に震度6弱の地震が観測されてから10日で1週間。村は3回にわたり島外避難を実施し、両島の計64人が島を離れていた。避難延長を希望する住民には当面の間、宿泊先の確保や健康チェックを行う方針だ。

 気象庁によると、トカラ列島近海では6月21日以降、震度1以上の地震を1700回超確認。同29日から今月8日まで、10日連続で震度4以上の地震があった。10日は悪石島で震度3を観測するなど、地震が続いた。

 2021年、地震頻発で島外避難を実施した際、村は帰島の条件を「7日間震度4以上の地震がない」と定めていた。