20日投開票の参院選では、国会議員経験者らが所属政党を変えて立候補する「くら替え」が目立っている。政党側は比例代表に擁立し、知名度や即戦力をアピールして票の積み上げに期待する。候補者側には、これまでの言動とくら替え先の党方針が矛盾するケースもあり、移籍の理由を説明できるかどうかがポイントになりそうだ。
国民民主党は、足立康史元衆院議員、須藤元気元参院議員、薬師寺道代元参院議員を比例に立てた。それぞれ、日本維新の会、旧立憲民主党、みんなの党で活動実績がある。薬師寺氏は昨年の衆院選では自民党から比例九州に出馬し落選した。
自民党の鈴木宗男氏は、2002年以来23年ぶりに復党し、比例代表で立候補した。19年参院選では維新から比例で当選したが、23年に事前に届け出ずロシアを訪問したことが問題視され離党した。
自民は、立民に所属していた元東京都議の斉藤里恵氏も比例に擁立。斉藤氏は聴覚障害があり「筆談ホステス」の著書で知られる。
4月に維新を離党した梅村みずほ氏は、参政党から比例で再選を目指す。