半導体受託生産のJSファンダリ(東京)は14日、破産を東京地裁に申し立てた。破産管財人の弁護士によると、即日で手続き開始決定を受けた。負債総額は約161億円。ただ一つの生産拠点である新潟工場(新潟県小千谷市)を中心に従業員約550人は原則解雇する。電気自動車(EV)向けの需要低迷や中国企業などとの競争激化で業績が悪化し、資金繰りに行き詰まった。

 新潟工場は1984年に旧三洋電機の高密度集積回路(LSI)の生産拠点として設立された。米半導体大手に売却された後、日本政策投資銀行系の投資ファンドなどが出資して発足したJSファンダリが2022年に取得していた。