〝足攻〟という原点回帰。今春選抜出場校の大垣日大が、しっかり地に足を着けた万全な試合運びで初戦を快勝スタートした。第107回全国高校野球選手権岐阜大会第4日は13日、大垣市北公園などで1回戦10試合を行い、V候補大垣日大は七回コールドの7―0で関を圧倒した。大垣西は第1シードの大垣商を10―5で撃破したが、勝因は坂東龍一郎監督による大垣商ダブルエース攻略法にあった。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
◆三つの盗塁で初回に2点、流れ引き込む 伝統の「足」が負けない野球を生む

選抜初戦で西日本短大付(福岡)のエース中野琉碧に完封負けを喫し、春季県大会ではプロ注目右腕の帝京大可児・富田櫂成に1点に抑えられ惜敗した大垣日大。夏に向けた数々の練習試合でも、県外強豪の好投手を攻略できた試合もあったが、うまくいかない試合もあった。
どんな好投手が相手でも必ず勝つための絶対不可欠な戦術は何か―。高橋正明監督が問いかけた答えこそ、大垣日大伝統の高い走塁意識に基づいた〝足攻〟だ。激戦の戦国岐阜大会を勝ち抜くための原点回帰ともいえる野球をナインは初戦で見事に具現化した。
関のバッテリーを分析するための映像はなかったが、...