能登半島地震で被災した石川県珠洲市の住民から引き取った輪島塗の漆器のチャリティー販売会が14日、北海道愛別町で開かれた。発案者の一人、俳優の常盤貴子さんは「遠く離れた場所だからこそ、人々が大切に使っていたもので能登を思い出してもらうきっかけになれば」と話した。
映画撮影をきっかけに北海道芦別市の住民と交流があった常盤さんが、同市の飲食店経営田中潤さん(43)、同市職員小山雄也さん(34)と考案した。3人はボランティアで訪れた珠洲市で、損壊した家の公費解体に伴い、仮設住宅に持って行けない漆器を引き取って道内各地で販売しており、今回が4度目。売り上げは被災地に寄付する。