シリア南部スワイダ県郊外に集まるシリア暫定政府の治安部隊=14日(AP=共同)

 【カイロ共同】シリア暫定政府は14日、南部スワイダ県で地元の武装グループ同士の衝突が起き、30人以上が死亡、100人近くが負傷したと発表した。衝突したのは少数派のイスラム教ドルーズ派とスンニ派のベドウィン(遊牧民)の部族勢力とみられる。シリアでは昨年12月のアサド政権崩壊後、民族や宗教・宗派の対立が絡む衝突が頻発している。

 一方、イスラエル軍は14日、スワイダ県で戦車数台を空爆したと発表した。今回の衝突との関連は明らかになっていないが、イスラエル軍は自国にも居住するドルーズ派の保護を主張し、シリア領内を断続的に攻撃している。