15日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=147円台後半で取引された。トランプ米政権の関税措置で物価高が加速し、米長期金利が高水準で推移するとの観測から、日米の金利差拡大を意識した円売りドル買いが優勢だった。
午後5時現在は前日比36銭円安ドル高の1ドル=147円73〜75銭。ユーロは50銭円安ユーロ高の1ユーロ=172円69〜73銭。
米政権の高関税政策で日本の輸出産業が停滞するとの警戒感が高まり、日銀の追加利上げが遠のいているとの思惑が出ていることも円売りを後押しした。市場では「米国で発表される消費者物価指数にも注目が集まっている」(外為ブローカー)との声があった。