関西電力美浜原発の中央制御室を視察する原子力規制委の山中伸介委員長(中央)ら=29日午前、福井県美浜町(原子力規制委員会提供)

 原子力規制委員会の山中伸介委員長は29日、関西電力美浜原発(福井県美浜町)を視察し、関電が表明している同原発での原発新設に向けた調査方針に関し「土地が狭く周辺に断層が多数あることから、確認事項は多々あると思う。慎重に調査をしてもらいたい」と述べた。

 美浜原発では1、2号機は廃炉が決定し、稼働しているのは3号機のみ。関電は2010年に1号機の建て替えを目指し調査していたが、11年の東京電力福島第1原発事故後止まっていた。

 視察では山中氏ら委員が、当時の調査予定地や使用済み燃料を一時的に留め置く乾式貯蔵施設の建設予定地について美浜原発所長から説明を受けた。