【ワシントン、サンパウロ共同】トランプ米大統領は30日、ブラジルからの輸入品に40%の追加関税を課す大統領令に署名した。「相互関税」と合わせ、計50%になる。自身と関係が近いブラジルのボルソナロ前大統領がクーデター計画の罪で起訴されたことを「政治的な迫害」などと主張し、追加関税の理由としている。7日後に発動するとし、圧力をかけて譲歩を迫る狙いとみられる。
航空機やオレンジジュースなどブラジル政府が影響を懸念していた品目は除外された。ブラジル財務省のセロン国庫局長は地元メディアに「影響は小さいと言いたくないが、最悪のシナリオは免れた」と述べた。