業績が低迷している調剤薬局大手の日本調剤は、非上場化して経営再建を進めることになった。投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(東京)が1日に開始した株式公開買い付け(TOB)を通じて同社の傘下に入る。
日本調剤は病院の近くに立地する店舗を中心に8月1日時点で全国に759店舗を展開し、医薬品製造販売事業も手がけている。7月31日に発表した2025年4〜6月期の連結純損益は7億円の黒字だった。前年同期の1億4千万円の赤字から改善したが、なお経営環境は厳しい。
TOBは1株当たり3927円で、9月16日まで実施される。買収総額は約1178億円。