和歌山県太地町立くじらの博物館で飼育していた雌のマダライルカ「マナ」が1日、死んだ。2023年に博物館で生まれ、生存日数は738日。人が繁殖させて育てた個体の飼育日数では国内最長だった。国内の水族館でマダライルカの飼育例は少ないという。
博物館によると、マナは体長1・64メートル、体重64キロ。昨年12月に発熱、5月からむくみなどが現れた。治療を続けたが1日早朝、死んでいるのを確認した。死因は調査中。
博物館で飼育するマダライルカは母親ラナ、父親リオの2頭となった。稲森大樹館長(40)は「残念だ。飼育記録を今後に生かしたい」と話した。