米ニューヨークの国連本部

 【ニューヨーク共同】国連のグテレス事務総長は1日、検討中の組織改革を巡り、コスト削減や効率化のため同じような趣旨の会議や報告書を減らすよう各国に提案した。人工知能(AI)も活用する。国連予算の最大の拠出国、米国のトランプ政権が拠出金削減を進める中、グテレス氏は限られた資金や職員による作業が「限界に近づいている」と呼びかけた。

 国連は資金難を受け組織のスリム化を検討している。グテレス氏がその一環として提案した。国連総会や安全保障理事会などの決議や決定は現在4万件以上で増加傾向にあるが、一部は内容が重複していると指摘した。