「伊崎の棹飛び」で琵琶湖に飛び込む僧侶=1日午後、滋賀県近江八幡市

 滋賀県近江八幡市の伊崎寺で1日、比叡山を巡る「百日回峰行」を終えた僧侶が切り立った岩場から水平に突き出た角材の上から、約7メートル下の琵琶湖に飛び込む修行「伊崎の棹飛び」に挑んだ。

 参加したのは滋賀や長野など7都県の僧侶12人。白い浄衣姿で杉の角材(長さ約15メートル)の先端まで1人ずつ進み、手を合わせて飛び込んだ。角材の幅は先に行くほど細くなり先端は約26センチ。揺れて足元は不安定になる。

 大津市の延暦寺の小堀惇心さん(26)は、棹飛び前の取材で「初めてで不安だが、無力な私でも世界にとって一つの力となれば」と話した。