【ジュネーブ共同】国際近代五種連合(UIPM)のロバート・スタル会長(64)=米国=が1日までに共同通信の取材に応じた。開幕まで3年を切ったロサンゼルス五輪では馬術に代わって障害物レースを採用し、競技は大きな転換点を迎える。会場はスケートボードなど都市型競技と一緒になる予定で「常に変革していく。クールな若者たちと一緒にやりたい」とイメージ刷新を狙う。
1人でフェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニングをこなす近代五種は、近代五輪の創始者クーベルタン男爵が考案した伝統競技だが、人気低迷で近年は五輪除外の危機にさらされてきた。その中で「(若者を中心に)非常に人気が高い」とUIPMが注目したのが障害物レース。種目の入れ替えは「他の競技を含めて五輪史上最大の改革ではないか」と誇らしげに言う。
障害物レースの導入に向けたテスト大会では、TBSテレビの人気番組「SASUKE」のセットを使用。同番組の海外版は国際的に関心が高く、ロス五輪で「世界の若者たちを引きつけたいし、テレビ視聴者の層も拡大されるだろう」と話す。