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 【蘇州共同】中国江蘇省蘇州市の地下鉄駅構内で7月31日夕、子どもを連れて歩いていた日本人女性が石のようなもので殴られて負傷し、病院で手当てを受けた。日中関係筋が8月1日明らかにした。中国当局は逃走していた容疑者を拘束した。女性は命に別条ないという。日本政府は邦人の安全確保と再発防止を中国政府に求めた。

 蘇州市では昨年も日本人母子が襲われる事件が発生。在上海総領事館は子ども連れで外出する際は十分に安全対策を取るよう邦人に呼びかけた。

 関係者によると、女性が地下鉄を降り、一緒にいた子どもが駅構内でトイレに行こうとしたところ、男に襲われたとの情報がある。

 在中国の日本企業でつくる中国日本商会は「再びこのような事案が発生したことは極めて遺憾」として、邦人の安全確保を強く求めるとのコメントを発表した。蘇州市の日本人学校に子どもを通わせる母親は「保護者はみな動揺している。子どもとの外出を控えたい」と不安げに話した。

 事件の背景は明らかになっていない。