油井亀美也さんらが搭乗した宇宙船クルードラゴンを載せ、打ち上げられるファルコン9ロケット=1日、米フロリダ州のケネディ宇宙センター(共同)
 油井亀美也さんらが搭乗した宇宙船クルードラゴンを載せ、打ち上げられるファルコン9ロケット=1日、米フロリダ州のケネディ宇宙センター(NASAの中継から)
 油井亀美也飛行士

 【ケープカナベラル共同】米航空宇宙局(NASA)とスペースXは1日午前11時43分(日本時間2日午前0時43分)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の油井亀美也飛行士(55)ら4人が搭乗した宇宙船クルードラゴンを、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。油井さんの宇宙飛行は2015年に続いて2度目。

 一緒に目的地の国際宇宙ステーション(ISS)に向かう飛行士は米国の2人とロシアの1人。到着は2日未明(同2日午後)を予定する。ISSには半年ほど滞在し、将来の月探査を見据えた科学実験などに取り組む。ISSには大西卓哉飛行士(49)が滞在中で、船長を務めている。数日間の引き継ぎを経て、大西さんは地球に帰還する。

 油井さんは国際月探査「アルテミス計画」で月の周回軌道上に建設する基地「ゲートウエー」に必要な二酸化炭素除去技術の実証実験を行う。日本の新型無人補給機「HTV―X」が到着し、ロボットアームを使った捕捉作業に関わる可能性もある。ISSは11月、飛行士の常駐が始まって25年の節目を迎える。