武者絵や美人画を描いた色鮮やかな扇形の灯籠が城下町を照らす「弘前ねぷたまつり」が1日、青森県弘前市で始まった。法被姿の参加者が「ヤーヤドー」の勇ましいかけ声を上げながら練り歩いた。
午後7時ごろ、最大9メートルのねぷたが弘前城近くからおはやしと共に続々と出陣。引き手が巧みに巨大なねぷたを回転させると、沿道から大きな拍手がわき起こった。広島市から家族で訪れた主婦湧田麻美さん(37)は「11年ぶりに見に来られた。はやしの音を聞くと心弾む」と笑顔で話した。
7日までで、67団体が参加予定。300年以上の歴史があるとされ、1980年に国の重要無形民俗文化財に指定された。