地下に設置される放流ポンプ=岐阜市内(県浄化槽連合会提供)

 公共下水道が整備されていない地域の住宅に主に設置する浄化槽を巡り、水の逆流を防ぐ「放流ポンプ」と呼ばれる装置を、必要のない住宅に取り付けるケースが県内で相次いでいる。施工業者の一部が、必要性の有無を調べることなく取り付けたとみられる。設置費や交換費といった余分な負担を家主が知らないうちに払わされている恐れがあるとして、浄化槽の関連業者約650社でつくる県浄化槽連合会が実態調査を進めている。

 同連合会によると、県内に設置されている浄化槽は約15万基。浄化槽から放流される洗浄後の水は、...