ピンチを切り抜けた柴田蒼亮投手を笑顔で迎える河崎広貴主将(右)=17日午後5時38分、兵庫県西宮市、甲子園球場(撮影・坂井萌香)

 背番号「17」の主将が、創部101年目を迎える伝統校の快進撃を支えている。兵庫県西宮市の甲子園球場で17日に行われた全国高校野球選手権大会の3回戦で明豊(大分)に3-1で勝利し、16年ぶりに8強入りした県岐阜商で主将を務める河崎広貴選手(3年)。「このチームで一番苦労した」「一つ一つ手を抜かない」と仲間からの信頼は厚い。この日も試合序盤から「大丈夫、大丈夫」とかけ声を絶やさず、笑顔が絶えないベンチの中心として躍動した。

 「このチームで一番苦労したのは河崎のはず」。捕手の小鎗稜也選手(3年)はそう口にする。昨秋に鍛治舎巧前監督に代わって藤井潤作監督が指揮を執り、...