準決勝で日大三に敗れ、応援席にあいさつに向かう県岐阜商ナイン=21日午前、兵庫県西宮市、甲子園球場
日大三×県岐阜商=2回表日大三2死二塁、松永の左前打で本塁を狙う永野をタッチアウトにする捕手小鎗=甲子園

 第107回全国高校野球選手権第14日は21日、甲子園で準決勝を行い、第1試合で県岐阜商は延長十回タイブレークの末、2―4で日大三(西東京)に敗れ、準優勝の1956年以来、69年ぶりの夏の甲子園決勝進出を逃した。

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 県岐阜商は1点を追う二回裏、5番宮川鉄平、6番小鎗稜也の連打に続き7番横山温大の右犠飛で同点。四回には主砲坂口路歩の右前打、小鎗の右飛が敵失となり1死二、三塁。得点にはならなかったが相手エース近藤優樹を引きずり出した。

 五回には2四死球で2死一、二塁とし、坂口が緩いカーブをうまく右前にとらえて、待望の勝ち越し点を挙げ、2―1とした。

 六回以降は近藤の制球力と緩急をいかした投球に抑えられた。

 先発の2年生エース柴田蒼亮は一回、ストレートを日大三打線にはじき返され、3連打で1点先制を許した。その後はストレートを内外に投げ分け、スライダー、カットボールもさえて、日大三打線を抑え込んだ。

 八回表、相手エース近藤に中前適時打を放たれ2―2に同点。九回のピンチを三振で切り抜けたが、延長タイブレーク十回、1死二、三塁から連打を浴びて2失点し、力尽きた。