ジャクソンホール会合に参加する米FRBのクック理事=23日、ワイオミング州(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事の担当弁護士は26日、トランプ大統領による解任通告は不当だとして、提訴する意向を表明した。弁護士は「書簡だけに基づく解任の試みには、事実面でも法的にも根拠がない」と主張した。大統領による異例のFRB理事の解任通告は、法廷闘争に発展する公算が大きくなった。

 米メディアによると、大統領が理事の解任を試みるのは初めて。クック氏は2022年、バイデン前大統領の指名を受け、黒人女性として初めてのFRB理事に就任した。理事の任期は14年で、前任の残り任期を引き継いだクック氏は、38年1月末までの任期となっている。