投手四天王の大垣日大、逸材右腕の中京、甲子園4強の県岐阜商、3強が激突。秋季東海地区高校野球岐阜県大会(30日から大野レインボーほか)の組み合わせ抽選会が26日、岐阜市内で開かれた。大会は9月6日まで1次トーナメントが行われ、勝ち上がった21チームとシード16チームが7日から2次トーナメントを実施。上位3チームが来春の選抜の選考資料となる秋季東海大会(10月18日から愛知県刈谷球場ほか)に出場する。戦力的に大垣日大(西濃1位)、中京(東濃1位)、県岐阜商(甲子園出場校)の3校が群を抜くが、中京と県岐阜商が勝ち進めば準々決勝で当たる同じCブロックに入った。決勝は大垣日大と中京、県岐阜商の勝者になりそうだ。大会を展望する。

◆大垣日大四天王の圧倒的投手力 攻撃力も高くBブロックで群抜く
大垣日大の強みは何と言っても投手陣の絶対的安定。エース谷之口翔琉、長身中村晃輔、球威のある竹岡大貴の左3枚と右腕太田光洋の〝四天王〟は今夏から盤石だったが、新チームになり、練習試合でもほとんど失点しないほどの安泰ぶりを見せている。

中でもエース谷之口は、ひじ痛で今春の選抜のマウンドに立てなかった。夏に向けても、いい時と、球が上ずって制球が定まらない時があり、安定していなかったが、完全復活した。特に伝家の宝刀カーブの切れ味は以前にも増し、攻略するのが極めて困難だ。
記者が取材した練習試合3試合でもすべて無失点。八幡商(滋賀)に5回無安打、5三振。浜松開誠館(静岡)に5回3安打、10三振、英明(香川)に6回2安打、8三振。逆に球が切れすぎるため四死球が目立つが、ほとんど打たれていない。
選抜で打者一人だけだが甲子園のマウンドを経験した中村は、腰やひざ痛のため、地区大会で登板しないなどブランクはあったが、チェンジアップのさえは健在。竹岡は球速を増し、スライダーも切れて三振を量産。球威ではチーム1の本格右腕太田の安定ぶりも目を見張る。
〝日大四天王〟を支えるのが逸材1年生捕手の高田宗敬で、前チームの主将で攻守の要だった...