2011年の東日本大震災で津波被害に遭った岩手県大槌町の民家跡で生き延びた稲穂をルーツに持つ「奇跡の復興米」の稲刈りが2日、大阪府富田林市で行われた。黄金色に実り、収穫された復興米の一部は大槌町に「里帰り」し、学校給食として提供される。
復興米は「大槌安渡ひとめぼれ」と名付けられたコメ。同県遠野市のNPO法人が14年、震災復興支援のお礼として種もみ1キロを富田林市の市民団体に贈り、農協と市などが栽培を続けてきた。
2日は朝から市内の田んぼで地元小学校の児童と市職員、農協職員ら約100人が汗を流しながら稲を鎌で刈り取った。
今年は約1500キロの収穫を見込む。