2日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで円安が進行し、1ドル=148円台後半で取引された。日銀が追加利上げに慎重との見方が広がったことや政治情勢の不透明化で円が売られた。

 午後5時現在は前日比1円58銭円安ドル高の1ドル=148円64〜66銭。ユーロは68銭円安ユーロ高の1ユーロ=173円10〜14銭。

 日銀の氷見野良三副総裁が講演で、早期の追加利上げにやや慎重な姿勢を示したとの受け止めが広がり、円を売ってドルを買う動きが優勢となった。夕方に自民党の森山裕幹事長が退任する意向を示したと伝わると、政局の流動化に対する懸念から一段と円売りが進んだ。