経済同友会の新浪剛史代表幹事が捜査を受けるきっかけとなったサプリメントから、有害な大麻由来成分テトラヒドロカンナビノール(THC)が検出されていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。THCは一定量であれば含有していても問題ないが、このサプリには違法な割合で含まれていた。
福岡県警が8月22日、麻薬取締法違反容疑で新浪氏の東京都内の自宅などを家宅捜索しており、その際の尿検査は陰性で、新浪氏は県警に違法性の認識がなかったと説明した。県警が同月に同法違反(輸入)などの疑いで逮捕した男が、米国から送られたサプリを新浪氏に送る予定だった。
THCは幻覚作用があり、大麻と基準値を超えるTHCを含むものを麻薬と位置付け、不正な所持や輸入、使用は違法となっている。
新浪氏は3日の記者会見で、大麻由来の成分であるカンナビジオール(CBD)を含むサプリを購入したと説明。日本ではCBDは規制されておらず、欧米などではリラックス効果をうたって市場が急速に拡大している。日本でも輸入され販売されている。