愛知県豊明市が、仕事や勉強時以外の自由時間のスマートフォンなどの使用について、1日2時間以内とするよう住民に促す条例の成立を目指している。8日までに共同通信のインタビューに応じた小浮正典市長(56)は、長時間利用の弊害を踏まえ「使い方を見つめ直し、家庭内での話し合いにつなげてほしかった」と条例案提出の意図を説明した。
小浮市長は、スマホ依存で睡眠時間が短くなったり、昼夜逆転の生活を送るようになったりした不登校の子どもが市内で確認されたことが提出のきっかけだったと明かす。
睡眠時間に関する厚生労働省の指針などを参考に、平日に余暇に充てられる時間を2時間程度と算出。スマホなどをそれ以上の時間使えば睡眠不足になるとし、目安を2時間にしたという。
条例は9月市議会で可決、成立すれば、10月1日に施行する。
小浮市長は、小中学生との意見交換の機会などを通じてフォローアップする考えを表明。さらに、施行前後での睡眠時間の変化や、スマホ使用を見直す機会になったかどうかを尋ねる住民アンケートを実施するという。