カリヤスの周辺に生えた雑草を刈り取る参加者たち=白川村荻町
カリヤスの周辺に生えた雑草を刈り取る参加者=白川村荻町

 合掌造り家屋の屋根の材料として古くから使われてきたカリヤス(コガヤ)を刈り取る「茅(かや)場」を文化として残していこうと、地元住民や県外の学生らが7日、白川村荻町で茅場復元のための除草作業を行った。

 同村では、古くから各家々が茅場を持ち、農閑期に入った秋ごろに刈り取り、屋根の葺(ふ)き替えなどに使っていた。しかし、農業から観光業へ産業が移り変わるのに合わせて、茅場は徐々に減少。現在はカリヤスの自給自足が難しくなり、代わりにススキを静岡県から仕入れて使用している。

 現状を憂い、茅場を後世にも伝えていこうと、世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」30周年記念事業実行委員会が「茅文化ワーク」として復元に向けた取り組みを企画。...