2025年9月18日
株式会社ニュースダイジェスト社
愛知県機械工具商業協同組合
株式会社ニュースダイジェスト社(名古屋市千種区、代表取締役社長・八角秀)と愛知県機械工具商業協同組合(理事長・水谷隆彦)は10 月22 日(水)~25 日(土)の4日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで工作機械見本市「メカトロテックジャパン(MECT)2025」を開催します。
「この発見、激アツ!!!!」をテーマに出展者数は過去最高の524 社・団体。そのうち84 社が初出展です。展示規模は過去2番目の規模となる2,092 小間で開催となります。今年国内で開催される工作機械見本市としては最大規模となります。会場内に展示される工作機械及び鍛圧・板金機械は大小含めて281 台の見込みです。また、554 点の新製品(1年以内に発表されたもの)が展示される予定です。世界27 カ国・地域から製品が一堂に会します。(※展示規模や出展製品数、出展国・地域数はいずれも9月18 日現在)。
毎回、世界最先端の技術の実演展示に挑戦するコンセプトゾーン(主催者企画展示)では、「医療を支える加工術 ―異業種に学ぶ成功のヒント―」をテーマに、高度な加工技術を培ってきた3社による加工実演を披露します。驚きのスゴ技を持つ企業の加工実演を通じて、技術ニーズに応えるためのヒントを提示するとともに、これからの加工の可能性に迫ります。
また主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車やマツダ、ボーイング、インターステラテクノロジズ、日立製作所、HILLTOP と各分野に精通した6人の講師が「自動車」「航空機」「先進工場」をテーマにものづくりの最先端事例と将来像について講演します。
【MECT2025 概要】
●会場:ポートメッセなごや
●開催期間:2025 年10 月22 日(水)~10 月25 日(土)の4日間
●開場時間:10:00~17:00 ※最終日25 日(土)は16:00 まで
●主催:株式会社ニュースダイジェスト社
●共催:愛知県機械工具商業協同組合
●入場料:大人1,000 円、10 人以上の団体は1人500 円
※事前来場登録者、海外来場者、学生は無料
●出展対象製品:工作機械、鍛圧・板金加工機、射出成形機、3D プリンター、機械工具、のこ刃、切削工具、工作機器、測定機器、試験機器、研削砥石、研磨材、油圧・空圧・水圧機器、歯車・歯車装置、環境・安全対応機器装置、CAD/CAM/CAE、制御装置・関連ソフトウエア、産業用ロボット、搬送装置、洗浄機械装置、品質管理・安全・試験認証機関、新素材、マイクロマシン、ナノテクノロジー関連など
【コンセプトゾーン概要】
●テーマ:「医療を支える加工術 ―異業種に学ぶ成功のヒント―」
●開催場所:ポートメッセなごや第3展示館内特設会場
●実演内容
A:医療器具のミニチュア再現技術
協力:キャステム/碌々スマートテクノロジー
腹腔鏡手術で使用される医療器具「鉗子(かんし)」を手のひらサイズに再現。部品の製造には金属粉末射出成形法(MIM、※1)を用いています。製品の可動部分は、本物同様に動かせます。会場では複数のMIM 製法で製作した構成部品の中で最も微細な形状を持つ金型部品(鉗子の先端にある爪のローレット形状、※2)の加工技術を披露します。
※1 MIM:「ミム」と読み、金属粉末とバインダーを混ぜ合わせ、射出成形して焼結することで金属製品を製作する技術
※2 ローレット形状:滑り止めのために金属などの表面に細かい凹凸模様を施した形状
B:医療に生かす金型メーカーの技
協力:狭山金型製作所/ファナック
創薬や医療業界で注目される生体模倣システムに必須の「マイクロ流路」。マイクロ流路を作る金型の鏡面仕上げ、射出成形機内でのゲートカットを実現する金型構造など、複雑形状の高精度加工は高度な技術を持つ金型メーカーだからこそできる技です。また会場では成形品の無人生産を可能にした自動化工程も公開し、省人化によるコスト削減やリードタイムの短縮と、常時安定した品質を供給する製造プロセスも披露します。
C:医療の未来を創る、切り開く新工法
協力:メイラ/中村留精密工業
人体に悪影響を与えないように、生体適合性の高いチタン合金(難削材)が主に使用される「整形外科用インプラント」。同インプラントは人の骨格に合わせて設計がされ、複雑な形状かつ高い精度が求められます。今回、インプラントを模した複雑形状のMECT オリジナルワークを設計。複合加工機の特性を生かし、材料からの一貫生産を実現しました。一つの素材から複数のワークを削り出す新工法は必見です。
【コンセプトゾーンについて】
生産現場向けの最新技術を特設会場で実演展示することで、来場者に少しでも仕事のヒントをつかんでもらい、国内の製造業を活性化することが狙い。前回展では「驚きのスゴ技 加工のヒントがここに」をテーマに、門外不出の高い加工技術を持つ3社の加工実演を会場で披露した。
【主催者セミナー概要】
●開催場所:交流センター3階会議ホール
●開催時間:10 月22 日(水)~24 日(金)①13:00~14:00②14:20~15:20
●聴講料金:無料 ※別途、事前来場登録が必要です
●申し込み方法:公式ウェブサイトのセミナーの紹介ページで受け付け
●定員:各セミナーとも400 名(先着順)
●講演内容
10 月22 日(水) 自動車 テーマ「持続可能な自動車産業へ」
講演①:13:00~14:00
「現場変革を支える人財育成 ~ラグビーとの共通点~」
トヨタ自動車 三好工場・明知工場 工場長
トヨタヴェルブリッツ アドバイザー 高橋 一彰 氏
講演②:14:20~15:20
「e-SKYACTIV R-EV のお客様価値を実現する生産技術」
マツダ 技術本部 副部長 藤崎 周二 氏
10 月23 日(木) 航空・宇宙 テーマ「航空・宇宙の未来」
講演①:13:00~14:00
「~安全性と効率性を革新する~ ボーイング ジャパンのロボット活用と自動化の歩み」
ボーイング リサーチ&テクノロジー ジャパン
リサーチ&ディベロップメント エンジニアリングマネージャー ミチェル・オルソン氏
講演②:14:20~15:20
「モノづくりの力で実現する、宇宙産業の変革」
インターステラテクノロジズ 取締役 VP of Launch Vehicle 中山 聡 氏
10 月24 日(金) 先進工場 テーマ「『日本の現場×DX』の真価」
講演①:13:00~14:00
「社会インフラを支える日立製作所のDX 事例と新たな取り組み」
日立製作所 社会ビジネスユニット インフラ制御システム事業部
シニアストラテジスト 入江 直彦 氏
講演②:14:20~15:20
「製造DX を実現するHILLTOP が描く『ものづくりの未来』」
HILLTOP 代表取締役社長 山本 勇輝 氏
【会場速報について】
MECT2025 公式サイト内に、MECT の見どころなどをいち早く発信する特設ページ「会場速報」を設けます。各社の新製品の紹介と、自動化や人工知能(AI)など最新技術に関する展示の内容だけでなく、来場者の関心を集める実演の様子や出展者の意気込み、展示会の雰囲気などの情報を随時配信します。10 月20 日(月)に公開予定です。
【MECT について】
1987 年にスタートした、工作機械を中心とするFA 技術専門展。西暦奇数年の秋に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される。奇数年のFA 展としては国内最大規模。通算19 回目となった2023 年展では、490 社・団体(2,101 小間)が出展し、約8万人が来場した。
【株式会社ニュースダイジェスト社について】
創業:1964(昭和39)年3 月 設立:1968(昭和43)年5 月
代表者:代表取締役社長 八角 秀(やすみ・しゅう)
資本金:2,000 万円
従業員:23 名
本社:〒464-0075 名古屋市千種区内山3-5-3
ホームページ:https://www.news-pub.co.jp
概要:1964 年の創業以来、工作機械の専門誌《月刊生産財マーケティング》を中心に、FA 業界向けの図書を多数出版。
【愛知県機械工具商業協同組合について】
設立:1949(昭和24)年
代表者:理事長 水谷 隆彦(みずたに・たかひこ=ミズタニ機販株式会社 代表取締役社長)
組合員:218 社 賛助会員:110 社(2024 年11 月現在)
所在地:〒456-0032 名古屋市熱田区三本松町16-8
ホームページ:http://www.aikiko.or.jp
概要:愛知県内に所在する機械工具(工作機械、産業用ロボット、自動化システム、周辺機器、工具、測定機器など)商社の協同組合。情報共有だけでなく、勉強会や若手経営者の育成と交流に力を入れる。