清酒の風味を確認する大阪国税局の職員ら=18日午後、大阪市中央区

 今年の酒は「すっきり華やか」―。兵庫県の灘五郷や京都・伏見など「酒どころ」を抱える大阪国税局で18日、近畿2府4県で造られた清酒の出来栄えを審査する「清酒鑑評会」が行われた。吟醸酒とかん酒用清酒部門に分かれ、今年は72業者が145点を出品。計13人の品質評価員が3日かけて風味などを審査し、10月30日に表彰式が行われる。

 会場にはコップに入った清酒が勢ぞろいし、白衣姿の職員が口に含み、味わいと香りを確認。鈴木崇鑑定官室長は「各社がすっきりした華やかな酒に仕上げた」と評価した。

 鑑評会は製造技術や品質の向上を目的として、酒税を担当する国税局が1980年から毎年実施している。