27日午前11時15分ごろ、岐阜県飛騨市神岡町東漆山の山中で、市鳥獣被害対策実施隊員の80代男性が、わなにかかったツキノワグマ1頭を駆除しようとした際に転倒し、クマに襲われて頭や右手にけがを負った。男性は病院に搬送されたが、命に別条はない。クマは別の隊員によって殺処分された。

お得な買い物情報をチェック!「トクデリ」スタート!

 市によると、クマは体長135センチの雄の成獣。シカやイノシシを捕まえるための「くくりわな」にかかっていて危険な状況だったことから、男性を含む隊員6人で対応に当たり、銃で3発を発砲。クマに命中し、男性が近づいてとどめを刺そうとしたところ、クマが立ち上がったため、後退しようとして足を滑らせた。

 現場は住宅地から100メートル以上離れた山林。市は、再発防止のため今後、猟師らに注意喚起を行う予定。

 市内では本年度、26日までに33件のクマの目撃情報が寄せられている。