不登校の児童生徒の支援について議論した「心のスクール検討委員会」=9月24日、高山市役所

 全国的に不登校の子どもが増える中、岐阜県高山市は市医師会と連携して不登校児童生徒の対応を考える全国的にも事例の少ない先進的な取り組みに乗り出している。これまでの「教員個人の努力に依存した」支援から、医学的な見地を交えながら医師と教員らで子ども一人一人の不登校の要因を分析し、その子に合った対応を考える支援へ-。今年4月に立ち上がった「心のスクール検討委員会」では、市内の不登校の実態把握と子どもの支援の方法について議論が進められている。

 「子どもや保護者が孤立しないための委員会にしていきたい」。9月24日に開かれた検討委の第2回会合で、精神科医の...