自民党総裁選は4日、党本部で投開票され、高市早苗前経済安全保障担当相(64)が第29代総裁に選出された。1回目の投票で過半数に達した候補者はなく、上位2人による決選投票の結果、高市氏が小泉進次郎農相(44)を破った。15日召集を軸に調整が進む臨時国会で、石破茂首相の後継となる第104代首相に指名される公算が大きい。女性の首相就任は史上初めて。衆参両院で少数与党の中、政権安定化に向けた連立枠組みの拡大が焦点となる。
お得な買い物情報をチェック!「トクデリ」スタート!総裁任期は、石破首相の残り任期に当たる2027年9月まで。高市氏は幹事長など党役員人事に着手し、新執行部を発足させる。参院選後の「石破降ろし」で生じた党内の亀裂修復のため、挙党態勢を構築できるかどうかが問われる。
高市氏は論戦で、連立拡大を首相指名までに実現したいと意欲を表明。「責任ある積極財政派」を自任し、経済成長のため赤字国債の増発を容認するなど他候補と異なる主張が目立った。保守層を意識した外国人政策の強化も公約に入れた。
首相に就任した場合の早期の衆院解散は否定している。靖国神社参拝を続けるかどうかは明言を避けている。
総裁選は石破首相の退陣表明に伴うもので、林芳正官房長官(64)、小林鷹之元経済安保相(50)、茂木敏充前幹事長(69)も立候補した。