政府の火山調査委員会は10日、国内111活火山の現状評価を取りまとめ、今後重点的に評価していく火山として、雌阿寒岳(北海道)や霧島山(宮崎、鹿児島両県)など5火山を選んだ。重点評価は、直近1年間に噴火した火山や、活動に変化があり推移の評価が必要な火山などが対象になる。
他に重点的に評価していくのは、十和田(青森、秋田両県)、草津白根山(群馬県)、三宅島(東京都)。次回会合に向けて研究データの拡充を進め、将来的に想定される噴火の規模や活動推移などを詳しく評価する。
昨年は岩手山(岩手県)や焼岳(長野、岐阜両県)、桜島(鹿児島県)など8火山が重点評価の対象となり、今年2月に「現時点では大規模噴火へと直ちに移行する兆候は認められない」(桜島)などの評価が取りまとめられた。