「体力・運動能力調査」体力評価の割合の推移

 スポーツ庁は12日、2024年度の体力・運動能力調査の結果を公表した。現行の調査形式となった1998年度以降の推移を見ると、多くの世代の体力が向上または横ばいだった一方、35〜39歳の女性は低下傾向が示された。子育て世代の女性のスポーツ実施率が低いことなどが影響したとみられる。

 幅広い世代の体力や運動能力を把握するために毎年調査。握力や長座体前屈、20メートルシャトルランなどを実施し、結果を点数化した体力合計点を高い順にA〜Eの5段階評価で示し、Cを標準的な体力としている。今回は若者と30代、50代、70代について詳細な分析結果を発表した。

 98年度以降のA〜Cの割合は、18歳は女性が60%台から70%台に増え、男性は2003年度以降は80%台で横ばい傾向。55〜59歳は男女とも70%台から80%台に上昇し、75〜79歳は男女とも70%台から90%程度に向上した。

 スポーツ庁によると、30〜40代の女性は他の世代に比べてスポーツの実施率が低いという。