流通大手イオンが14日発表した2025年8月中間連結決算は、純利益が前年同期比9・1%増の40億円で、2年ぶりの増益だった。総合スーパー事業の業績が回復した。節約志向を受け比較的安価な独自ブランド「トップバリュ」の食品や日用品の拡販で集客した。
セルフレジの導入拡大などでデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めて費用も抑えた。売上高に当たる営業収益は3・8%増の5兆1899億円で、中間期としては5年連続で過去最高を更新した。金融やドラッグストア事業も好調だった。
都内で記者会見した吉田昭夫社長は「各地域で経営を最適化させるため、引き続きグループ内の再編や整理に取り組む」と説明した。