羽田空港を13日夜に離陸した全日空便の前輪が滑走路の灯火と接触したとみられるトラブルで、滑走路などの左端に並んだ灯火18カ所が壊れていたことが14日、国土交通省への取材で分かった。当時、滑走路の一部で中心線が消灯しており、パイロットが左端を中心と誤認した可能性があるとみて経緯を調べる。

 同省の東京空港事務所によると、長さ2500メートル、幅60メートルの「D滑走路」の左端16カ所と、近くの誘導路2カ所の灯火が連続するように破損していた。全日空便は機首付近の前輪を灯火にぶつけながら、極端に左側を滑走したとみられる。

 中心線は工事のため一部消灯しており、航空会社に通知されていた。