国土交通省が、地震や豪雨で寸断された道路の状況を迅速に把握するため、人工衛星による観測データの活用を本格化させることが27日分かった。これまで職員の目視やドローンなどによる撮影で調べていたが、日没後や降雨時は詳細を確認できないケースもあった。取得した地表の画像から、土砂災害が起きた地点の特定を急ぎ、復旧作業を速める。
関係機関とデータの提供や活用方法に関する検討を進め、早期の本格運用開始を目指す。
活用するのは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の人工衛星「だいち4号」などの観測データ。雲や雨を透過するレーダーで、時間帯や天候に左右されず観測できる。地表の状況を広範囲に把握できる。










